雑感:グーグル日本語入力(09/12/07)

グーグルから日本語入力ソフト「Google日本語入力」ベータ版が公開されました。最初からマルチプラットフォーム対応で設計されていたようで、32bit版のWindows XP SP2以降 / Vista SP1以降 / 7またはMac OS 10.5以上に対応しています。
その一番の売りは登録言語をネット上のクロール済みのWebデータから辞書を自動生成しており、人手ではカバーしきれないような新語や専門用語、芸能人の名前などを網羅している点が特徴です。また、携帯電話やATOKなどで有名なサジェスト機能(予測変換機能)を持ち、しかも無料で提供されています。ナヴィゲーションに続いて、日本語入力ソフトを販売する企業にとってかなり脅威になっていくのではないでしょうか。
僕個人の考えてしては、ATOKのような、マンパワーで定期的に語彙を検討して登録言語をアップデートしていった日本語入力ソフトとある程度住み分けが出来るのではないでしょうか。プログラムによって無作為に吸い上げられた言語が、はたしてキチンと使える日本語として紡ぎだされるのかも、疑問です。ノイズのような一過性の言葉や、2ちゃんねる用語のような言葉が大量に登録され、変換キーを何度も叩くはめになる、という事があるかもしれません。グーグル日本語入力のデキが、既存の入力ソフトを過去のモノとするほどのものでは無い限り、おそらく、今までお金を出してまで入力ソフトを手に入れようと考えていなかった人が、このグーグル日本語入力を手に入れ、それまで、有料で出に入れていた人は他のソフトを買うと思います。グーグルとしても、このソフトで利益を得ようとは考えていないと思います。それよりも、AndroidやChrome OSなどのプラットフォームに統合され、OSの構成を盤石なモノにするため開発されたのでは無いでしょうか。
このソフトの始まりは、グーグルの社員が勤務時間の20%を自分が重要だと思うプロジェクトに時間を費やせる「20%ルール」から開発が始まっているそうです。会社に言われたことではなく、自身が仕事を見出し、責任を負う。これからも、どんどん魅力的な製品が出てきそうな予感がします。OSをアップデートしないと置いて行かれるかも・・・。
<参照> Google 日本語入力 – ダウンロード
     Google日本語入力 ショートレビュー - engadget日本版
     Google日本語入力は「グーグルでないと作れないソフト」 - INTERNET Watch
(奥田)

雑感:クランチパッド販売停止(09/12/3)

webビューワーとして大変魅力的な12インチタブレット型PC「クランチパッド」の販売中止が発売前に発案者より発表されました。原因は、開発・製造と担当した企業FusionGaragの株主からの圧力によるものとされています。この製品は非常に魅力的なもののため、パートナー関係を決裂させても、FusionGarag独自の製品として発売させたいとのこと。
つまり、クランチパッドとしては発売されませんが、同じものが別の名前で販売される可能性は残っています。ところが、クランチパッドをもともと企画した側からすれば、アイディアを盗まれた事になるのですから、そんなことがまかり通る訳にはいきません。発案者側はすでに訴訟の意を表明しています。製造者側にもキチンとした事情があるかもしれませんが、訴訟中に他の企業が同じようなコンセプトの製品を発売しビジネスチャンスを逃してしまうことになりかねません。
すでに日本のNTTは、無線LANを搭載したデジタルフォトフレームを発表しています。この製品は、グーグルの携帯&ネットブック用OSアンドロイドを搭載し、独自アプリしか走らせることができない仕様になっている点は残念ですが、アプリケ―ションを独自に付け足す事も可能です。また、無線LANを備えた電子ブックビューワーや、価格帯で直接ぶつかり合うことはないと思いますが、噂されているアップルのタブレットPCなど、この分野はかなり盛り上がっています。
先行企業の利を失ってでも、契約を破って独自に製品を出そうとするのは、個人的には愚かなことに思うのですが、案外、焦らすことによって購買欲を倍増させる目的や、製造上でトラブルがあり、発売する目途が立たない事を隠す目的ということも考えられるのではないかと思っています。
<参照> 悲しいお知らせ:CrunchPadは始まる前に終わってしまった… - 公式サイト
     Widget + Digital Photo Frame (光iフレーム) - 公式サイト
(奥田)

雑感:魅力的なデジカメ2台を紹介(09/11/25)

カメラの紹介記事が続いています。といいますのも、自分がカメラを買い替えようとしていることもあるのですが、ここのところ、高画素数等の高スペックばかりを高らかに謳うカメラ以外に、尖った特徴を持つカメラが相次いで発表されています。今回は同時期に発表された2台をご紹介します。
・CEREVO CAM
まず、最初に紹介するのは「CEREVO CAM」です。このカメラの特徴は、デジカメの面倒なパソコンへの画像転送を、無線LANなどを通じて専用の画像管理サービスに自動で転送する点です。撮った画像は本体から消えてしまう事は無く、内蔵の液晶モニターに最適な大きさに縮小された形でSDカードに保存され、容量もその分少なくなります。そして、自動で転送された画像データを専用の画像管理サービス上でトリミング、モザイク処理と言った加工をし、ミクシィや、Webサービス型のブログ、画像共有サイトなどにワンクリックで投稿することができます。また、有用性は少し疑問ですが、バッテリーの残量をメールで知らせると言ったサービスもあります。
撮った画像を自動で転送されるというアイディアは、例えば、通信料などの問題はありますが、携帯電話に利用すると良いのではないでしょうか。現在の携帯電話のカメラには、あの小さな液晶で使うには不釣り合いな高画素数のセンサーを積んでいます。いくら奇麗と言っても、印刷する訳でもないのに、大きなサイズのデータを抱えなければ行けません(撮影サイズを小さく設定すれば良いのですが、それでは高画素数を持つ意味がありません)。外部ストレージに画像を保存すれば、機種変更や紛失などによって端末が変わる際のデータ移行も簡単です。
・デジタルハリネズミ2
もう一つのカメラは、独特のレトロな描写と可愛い外装デザインが売りのトイデジタルカメラ「デジタルハリネズミ2」です。「2」とあるとおりに、デジタルハリネズミの2代目です。画素数や、描画モードなどがパワーアップしています。現在のカメラがどんな人がどのように撮影しても失敗しない優等生だとすると、このカメラは、画素数も少ないですし、手ぶれ補正もありません。画像もわざと「赤被り」と言われる、赤みが強い描画で、現実の色に忠実ではありませんし、それと解るほど歪んで映ります。しかし、どこか味があり、普段の風景をアート写真のように撮影することができます。このデジカメは、液晶モニターが付いていますが、静止画を撮る際は、液晶は消えてしまい、シャッターを押すまでどんな画像がとれたのか解りません。故に、まるで昔のフィルムカメラを現像するかのように、どんな写真が撮れたかわくわくします。
今のところ、性能面でiPhoneと競合するところ(すぐにネットにアップできるという点で負けているし、動画撮影も3GSではできる)で購入を控えているのですが、僕自身が初代デジタルハリネズミが欲しいと思ったときには、どこも売り切れでした。たった7ヶ月で新型が出たので、もう少しあっと驚くような新機能が付くまで待って、新型を手に入れるか、安くなった旧型を買うか検討しようかなと考えています。
<参照> CEREVO CAM - 公式サイト
     デジタルハリネズミ2 - 公式サイト
(奥田)
     

雑感:Google Chrome OSが開発者向けに公開(09/11/20)

時々信憑性の無いスクリーンショットが出てくるだけで、実際動いている様は見られなかった、グーグルのオープンソースのオペーレーションシステム「Google Chrome OS」が開発者向けに公開されました。一般公開は2010年中で、見た目もそれまでに変わってくるとの事です。
最初の発表のように、このOSは当初はネットブックに搭載され、特徴はスピードと安全性、使いやすさとしています。スピードは、TVを付けるかのようにパソコンが立ち上がる事を謳っています。実際、今回のデモでは数秒ほどでパソコンが立ち上がっています。安全性は、OSの基本の部分からセキュアな基礎構造にしているため、ユーザーがウィルスやマルウェア(不正ソフトウェアのこと)、セキュリティ更新に対処したりしなくてもよいとの事です。
最後に使いやすさですが、基本的に、Google Chrome OSのアプリケーションはweb上で動きます。つまり、Google Chrome OSは今までgoogleが提供して来た、GmailやGoogle Docs、カレンダーなどが統合された新しいブラウザというべきモノのようで、現在のPCは、狭いデスクトップ上にアプリケーションごとに異なるウィンドウを呼び出し、あっちにやり、こっちにやりして作業しています。Chrome OSは、ブラウザという一つのウインドウ上でいくつものアプリケーションを動かし、ウインドウ上部のタブによってアプリを切り替える仕組みのようです。
でも、それってグーグルのウェブアプリをお気に入りに登録した既存のタブブラウザとどこが違うのでしょう? それは、Google Chrome OSとそれらのウェブアプリとは深く統合されているので、(おそらく、UIなどで)シームレスにアプリケーションを使う事が出来るようです。また、ウェブアプリは基本的に外部サーバーがデータを処理するのですが(故にアクセスが集中するとパフォーマンスが低下します)、ある程度、自分のPCのパワーを活用できるようなのです。
上記にあるように、ウェブアプリケーションは、web上で動くものです。ですから、win、mac、Linux、UNIX、Androidでも、インターネットに繋がるOSなら何でも動くことになります。その中で最も早く、一番使いやすいOSというのが、Chrome OSという新しいOSのようです。
<デモ> 
<参照> Google Chrome OSのご紹介 - グーグル 日本 ブログ
     Google Chrome OSのデモを見てきた - ITメディア ニュース
     Chrome OSについて知っておくべき全てのこと - ギズモードジャパン
(奥田)

雑感:WRC 2009 王者が決定(2009/11/16)

・・・したのは10月25日なのでかなり前の話題ですみません。やっぱり今年の世界ラリー選手権の優勝はシトロエンのセバスチャン・ローブがドライバーズタイトルを獲得し、6年連続、6度目の栄光に輝きました。また、マニュファクチャラーズタイトルもシトロエンが優勝ということでまさに完全勝利。6年連続個人優勝は、国際的なモータースポーツでは世界初の快挙とのこと。
ローブが初優勝した、まさにその年から、世界ラリー選手権のDVDの総集編を買って見ています。今年はまだ発売していないので、詳しい内容は知らないのですが、世界不況の影響で、スズキ、スバルと日本勢は相次いでWRCから撤退とやや寂しい始まりでした。しかし、マーカス・グロンホルム引退後にフォードのエースとなった若手ミッコ・ヒルボネンの躍進もあり、最終戦のグレートブリテンを残してヒルボネンが1点リードと例年にない面白い展開だった模様です。
ローブが世界王者になってから、熱いデットヒート(WRCは区間の中で単独タイムトライアルする形式で、スペシャルステージ以外並走する訳じゃありませんが)が無かったのは事実です。三強時代はペター・ソルベルグが調子いい時はグロンホルムがプジョーで腐っている、ソルベルグがフォードに移籍して調子良くなると今度はペターの調子が悪くなると、なかなか三つどもえの一進一退の面白いレースが見る事が出来ませんでした。
その中で、元体操選手のフランス人ドライバー、ローブは、2005年はとっくに開発の終わった旧式のマシンで、年間最多勝利を塗り替えるわ(この時、プジョー・シトロエングループは頻繁に変わるレギュレーションや、グループ内で潰し合いしている事などを鑑みてWRCの撤退を考慮、新型のC4の開発を一時凍結していた)、史上初めて&多分今後も出ないと思われる全ステージ(WRCは、一つのレース中で十数カ所のステージ間のタイムの合計で競われる)でトップタイムを叩きだして完全優勝するという化け物じみた離れ業や、2007年は休暇中にバイクで首を怪我するものの、前半の貯金のおかげで自宅のTVで最終戦を見ながら優勝すると言った、見てるものからすると、もうWRCを見ているのではなくて、ローブを見ているというような状態が続いていました。
という訳で、来年こそは期待しています。
<参照> WRC JAPAN - 公式サイト
     WRC総集編 - アマゾン
(奥田)